症例報告
50代男性/耳鳴り YNSA 経絡治療での施術
2026.08.16
50代男性/耳鳴り
平塚市在住
来院前の症状・経過
50代男性。数か月前から耳鳴りを感じるようになり、日によって強さに波がある状態が続いていました。
特に疲労がたまった時や睡眠不足の時、仕事で緊張が続いた時などに耳鳴りを強く感じることがあり、静かな場所や就寝前になると気になりやすいとのことでした。
耳鳴りが続くことで、「このまま治らないのではないか」という不安もあり、平塚市から来院されました。
病院・他院での対応
耳鼻科を受診し、聴力検査など必要な検査を受けていました。
大きな異常は指摘されず、経過観察となっていましたが、耳鳴りが続いていたため、鍼灸治療を希望され当院へ来院されました。
来院時に困っていたこと
耳鳴りそのものだけでなく、
- 静かな場所で耳鳴りが気になる
- 夜になると耳鳴りを意識してしまう
- 疲れると症状が強くなる
- 首肩のこりが強い
- 睡眠が浅くなることがある
といった状態がありました。
初回の所見
首から肩にかけて筋緊張が強く、特に後頭部から側頸部にかけて硬さがみられました。
YNSAの診断では、合谷診・上腕診を用いて反応点を確認し、脳幹点を中心に圧痛反応がみられました。
また、脈診・腹診を行い、耳だけを局所的にみるのではなく、疲労や自律神経の状態、全身の気血のバランスを確認しました。
施術方針
今回の耳鳴りでは、YNSAによる頭皮鍼と、経絡・奇経治療を組み合わせて施術しました。
耳鳴りは耳周囲だけの問題として捉えるのではなく、
- 首肩の緊張
- 疲労
- 睡眠状態
- 自律神経の乱れ
- 全身の気血の偏り
なども関係していると考え、全身を整える方針としました。
鍼灸治療
最初にYNSAの診断点を確認し、反応の強かった脳幹点を中心に頭皮へ刺鍼しました。
刺鍼後に診断点の圧痛を再確認しながら、必要に応じて追加の治療点を選択しました。
その後、仰向けで脈診・腹診を行い、その日の状態に合わせて経絡治療・奇経治療を行いました。
首肩や後頭部の緊張が強い部分にも鍼灸・マッサージを加え、耳周囲だけに集中しすぎないよう全身のバランスをみながら施術しました。
治療経過
1〜2回目
施術後は首肩が軽くなり、「耳鳴りの音が少し遠く感じる時間があった」とのことでした。ただし、翌日以降は再び耳鳴りを感じる時間もありました。
3〜5回目
耳鳴りそのものは残っているものの、「以前より気にならない時間が増えてきた」との変化がみられました。
仕事で疲れた日は耳鳴りが強くなるなど症状には波がありましたが、調子の良い日も少しずつ増えてきました。
6回目以降
常に耳鳴りを意識していた状態から、日中は耳鳴りを忘れて過ごせる時間が増えてきました。
首肩のこりや睡眠状態も以前より安定し、ご本人からも「耳鳴りはまだあるけれど、かなり気にならなくなってきた」とのお話がありました。
施術回数・期間
初期は週1回程度の施術を行い、その後は状態をみながら間隔をあけました。
耳鳴りは完全に消失したわけではありませんが、数回の治療を重ねる中で、
「耳鳴りが軽い日が増える」
「耳鳴りを気にしない時間が増える」
「疲れても以前ほど強く感じなくなる」
といった変化がみられました。
現在も症状の波をみながら継続して施術しています。
まとめ
今回の症例では、耳周囲だけを施術するのではなく、YNSAによる頭皮鍼と経絡・奇経治療を組み合わせ、首肩の緊張や全身状態まで含めて整えたことが、症状の軽減につながったと考えています。
耳鳴りは原因や経過に個人差が大きく、すべての方に同じ変化がみられるものではありません。
当院では、病院での検査・治療を大切にしながら、鍼灸ではその方の体調や症状の波に合わせて施術を行っています。
※施術効果や経過には個人差があります。




