コラム
頭痛の種類と原因|片頭痛・緊張型頭痛・更年期の頭痛と対処法|大磯・平塚
鍼灸・施術
「頭痛が繰り返し起こって仕事に集中できない」
「頭痛薬を飲む回数が増えてきた」
「首肩こりと一緒に頭が重くなる」
「更年期になってから頭痛が変わった気がする」
頭痛は非常に身近な症状ですが、
痛み方や原因は一人ひとり異なります。
ズキズキと脈打つように痛む方もいれば、
頭全体を締め付けられるように感じる方、
目の奥に非常に強い痛みを感じる方もいます。
そして大切なのは、
「頭痛」と一括りにしないことです。
片頭痛や緊張型頭痛などの
「一次性頭痛」がある一方で、
脳血管障害や感染症など別の病気に伴って起こる
「二次性頭痛」もあります。
この記事では、
頭痛の種類と特徴、
医療機関を受診した方がよい症状、
更年期との関係、
生活習慣や薬との付き合い方、
さらに鍼灸・YNSAでできることまで
詳しく解説します。
頭痛は「よくある症状」でも生活への影響は小さくありません
頭痛は、
多くの方が経験する身近な症状です。
しかし、
繰り返し頭痛が起こる方にとっては
単なる「頭の痛み」ではありません。
仕事や勉強に集中できない、
家事ができない、
外出をキャンセルする、
光や音がつらくて横にならなければならないなど、
日常生活に大きく影響する場合があります。
特に頭痛を繰り返している方では、
「いつ頭痛が起こるか分からない」という不安そのものが
生活の負担になることもあります。
頭痛は「一次性頭痛」と「二次性頭痛」に分けて考えます
頭痛は大きく、
一次性頭痛と
二次性頭痛に分けられます。
一次性頭痛とは、
片頭痛や緊張型頭痛など、
ほかの病気によって起きているわけではない
頭痛疾患です。
以前は
「一次性頭痛は頭痛そのものが病気ではない」
と説明されることもありましたが、
片頭痛なども医学的に診断される頭痛疾患です。
一方の二次性頭痛は、
脳血管障害、感染症、外傷など
別の病気に伴って起こる頭痛を指します。
片頭痛とは?
片頭痛では、
ズキズキ・ドクンドクンと
脈打つような痛みを感じることがあります。
名称から
「必ず頭の片側だけが痛む」
と思われがちですが、
両側に痛みを感じることもあります。
- ズキズキするような頭痛
- 動くと痛みが強くなる
- 吐き気・嘔吐
- 光をまぶしく感じる
- 音をつらく感じる
- においに敏感になる
- 頭痛の前に視覚症状などの「前兆」が起こる場合がある
症状の出方には個人差があります。
片頭痛は「血管が拡張するだけ」の病気ではありません
以前は、
片頭痛を
「頭の血管が収縮した後に拡張して痛む血管性頭痛」
と説明することが一般的でした。
現在では、
片頭痛には脳や三叉神経系、
CGRPなどの神経伝達に関わる物質を含め、
複数の仕組みが関係すると考えられています。
そのため、
「血流を良くすれば片頭痛が治る」
という単純な仕組みではありません。
片頭痛のきっかけは人によって違います
片頭痛では、
睡眠不足や睡眠時間の変化、
疲労、月経、空腹などが
発作のきっかけになる方もいます。
また、
強い光、におい、
飲酒などとの関連を感じる方もいます。
ただし、
「頭痛が起きた日は必ず○○を食べていたから
それが原因」と一回だけで決めつける必要はありません。
頭痛日記をつけて、
睡眠・月経・食事・薬・天候などと
頭痛の関係を記録すると、
自分の傾向を把握しやすくなります。
緊張型頭痛とは?
緊張型頭痛では、
頭全体を締め付けられるような痛みや
圧迫感を感じることがあります。
後頭部から首肩にかけて
重さやこりを伴う方もいます。
片頭痛と比べると、
日常的な身体活動で
痛みが大きく悪化しない場合が多いのも特徴の一つです。

頭痛に首肩こりを伴う場合には、首肩周囲の状態も確認します(施術イメージ)
緊張型頭痛も「筋肉が硬いだけ」が原因ではありません
以前は、
緊張型頭痛を
「首や頭の筋肉が収縮して起きる頭痛」
と説明することが多くありました。
確かに首肩周囲の圧痛や緊張を伴う方はいますが、
慢性的な緊張型頭痛では
痛みを感じる神経系の働きなども関係すると考えられています。
したがって、
首肩の筋肉を強く揉めば
頭痛の根本原因がなくなるというものではありません。
非常に強い片側の痛みを繰り返す「群発頭痛」
一次性頭痛には、
片頭痛や緊張型頭痛以外に
群発頭痛などもあります。
群発頭痛では、
片側の目の周囲やこめかみに
非常に強い痛みが起こり、
涙、鼻水、鼻づまりなどを伴うことがあります。
このような頭痛では、
鍼灸だけで判断せず、
頭痛を専門的に診る医療機関で診断を受けることが大切です。
注意したい二次性頭痛|「いつもの頭痛」と違う時は要注意
頭痛の中には、
脳や全身の病気によって起こる
二次性頭痛があります。
すべての頭痛でMRIなどの画像検査が必要というわけではありません。
症状や診察所見、
危険なサインの有無によって
必要な検査が判断されます。
- 突然起こった、これまで経験したことのない激しい頭痛
- 短時間で急激にピークに達した頭痛
- 手足の麻痺や筋力低下を伴う
- ろれつが回らない
- 意識がおかしい
- 強いめまいや歩行困難を伴う
- 発熱や首の強い硬さを伴う
- 頭を強く打った後から頭痛が続いている
- 以前と明らかに違う頭痛が増えている
- 50歳以降に新しいタイプの頭痛が始まった
- 妊娠中・産後に新しく強い頭痛が起きた
特に突然の激しい頭痛や
神経症状を伴う場合には、
鍼灸の予約を待たず医療機関での評価を優先してください。
ストレス・睡眠・姿勢は頭痛とどう関係する?
頭痛について、
「ストレスが原因」
「姿勢が悪いから頭痛になる」
と説明されることがあります。
確かに、
睡眠不足や疲労、
精神的な緊張、
長時間のパソコン作業などが
頭痛と重なっている方はいます。
しかし、
頭痛の原因をストレスや姿勢だけに決めつけることはできません。
頭痛がある時は「原因探し」より記録が役立つことがあります
頭痛を繰り返している方は、
頭痛が起きた日や時間、
痛みの強さ、
服用した薬などを記録してみましょう。
- 頭痛が起きた日時
- 痛みの強さ
- 頭痛の場所・痛み方
- 吐き気・光過敏などの症状
- 月経との関係
- 睡眠時間
- 服用した頭痛薬
- その日の生活への影響
医療機関を受診する時にも、
こうした記録が診断や治療方針を考える参考になります。
更年期と頭痛の関係
女性では、
月経周期や更年期など
ホルモン環境の変化に伴って
片頭痛の状態が変化することがあります。
更年期には、
エストロゲンの分泌が一定に低下するというよりも、
しばらくの間大きく変動する時期があります。
そのため、
これまでの頭痛の頻度や強さが変わったと感じる方もいます。
更年期だからといって頭痛をすべてホルモンのせいにしない
更年期の年代に頭痛が増えたからといって、
すべてが女性ホルモンによるものとは限りません。
睡眠の変化、
首肩こり、
仕事や家庭環境、
ほかの病気なども確認する必要があります。
また、
今までとは違う新しい頭痛が出てきた場合には
「更年期だから」と自己判断せず
医療機関へ相談しましょう。
ホルモン療法を考える場合
更年期症状に対して
ホルモン補充療法などが検討されることがあります。
ホルモン療法が片頭痛へ与える影響には個人差があり、
頭痛の状態やほかの健康状態も考慮する必要があります。
頭痛のためにホルモン剤を自己判断で開始・中止せず、
婦人科などの医師と相談してください。
生活習慣でできる頭痛対策
生活習慣だけで
すべての頭痛を予防できるわけではありません。
しかし、
頭痛の治療と並行して
日常生活を見直すことが役立つ場合があります。
睡眠時間を大きく変えすぎない
睡眠不足だけでなく、
休日に普段より長時間寝るなど
睡眠パターンの大きな変化が
片頭痛のきっかけになる方もいます。
完璧に同じ時間で生活する必要はありませんが、
極端な睡眠不足をできるだけ避けましょう。
長時間同じ姿勢を続けない
パソコン作業などが続く場合には、
時々立ち上がったり、
肩や首を無理のない範囲で動かしたりしてみましょう。
「常に姿勢を正しく保つ」ことよりも、
同じ姿勢を長時間続けないことを意識するとよいでしょう。
運動は無理のない範囲で
ウォーキングなどの定期的な運動は、
健康維持のためにもおすすめできる習慣です。
ただし、
頭痛が強く出ている時に
無理に激しい運動をする必要はありません。
体調に合わせて継続できる運動を選びましょう。
食事を極端に抜かない
空腹や食事時間の大きな変化が
片頭痛と関連する方もいます。
特定の食品をすべて禁止するのではなく、
自分の頭痛との関連を記録しながら考えてみましょう。
水分不足にも注意
暑い時期や運動時など、
水分が不足している時に
頭痛を感じる方もいます。
喉が強く渇くまで我慢せず、
普段から適度な水分補給を心がけましょう。
カフェインとの付き合い方
カフェインは、
頭痛治療薬に含まれることもあります。
一方で、
普段多量に摂取している方が急にやめると
頭痛を起こすこともあります。
「頭痛にはコーヒーが良い」
「カフェインはすべて悪い」
と一律に考えず、
摂取量と自分の症状を確認しましょう。
頭痛薬を飲む回数が増えてきたら注意
頭痛薬は、
適切に使用すれば
つらい頭痛を軽減するために重要な治療です。
「薬に頼ってはいけない」
と我慢する必要はありません。
一方で、
急性期の頭痛薬を頻繁に使い続けることで、
薬剤の使用過多による頭痛
が起こる場合があります。
最近、
頭痛の回数とともに
薬を飲む日数も増えている場合には、
一度医師や薬剤師へ相談してみましょう。
頭痛薬を自己判断で急に中止する必要はありません
薬の種類によって適切な使用方法が異なります。
処方薬を使用している方は、
医師の指示に従ってください。
頭痛の頻度が高い場合には、
発作時の薬だけでなく予防治療を検討できる場合もあります。
頭痛に対して鍼灸でできること
鍼灸は、
片頭痛や緊張型頭痛などに対して
利用されることがあります。
研究では、
一部の方で片頭痛の発作頻度や
緊張型頭痛の頻度を減らす
予防的な選択肢として検討されています。
ただし、
鍼灸を受ければすべての頭痛が治るわけではありません。
まず、
どのような頭痛なのかを確認し、
医療機関での評価が必要な頭痛を見逃さないことが大切です。

頭痛だけでなく、首肩の状態や疲労・睡眠なども確認しながら施術内容を考えます(施術イメージ)
たかはし治療院では頭痛だけを見ません
頭痛で来院された場合には、
まず頭痛の状態を詳しくお伺いします。
- いつから頭痛があるか
- 頭痛の場所
- ズキズキ・締め付けるなど痛み方
- 頭痛の頻度と持続時間
- 吐き気・光・音への過敏の有無
- めまいやしびれなどほかの症状
- 首肩こりの状態
- 医療機関での診断・検査
- 使用している頭痛薬
- 睡眠・疲労・月経との関係
そのうえで、
身体の状態に合わせて
YNSA・経絡治療・身体への鍼・
あん摩マッサージ指圧などを組み合わせます。
YNSA(山元式新頭鍼療法)を頭痛に用いる場合
YNSAは
Yamamoto New Scalp Acupunctureの略で、
山元敏勝医師によって考案された頭皮への鍼療法です。
たかはし治療院では、
身体の状態や反応を確認しながら
必要に応じてYNSAを使用しています。
頭痛の種類や状態によっては、
頭部への鍼だけでなく
首肩や手足への鍼などを組み合わせる場合もあります。

YNSAなど頭部への鍼では、身体の状態や反応を確認しながら施術を行います(施術イメージ)
頭痛だけでなく、
めまい、眠りにくさ、倦怠感、動悸など
複数の症状が重なっている場合の
当院の考え方について詳しくご紹介しています。
頭痛についてよくあるご質問
Q. 頭痛の原因は一つだけですか?
いいえ。
片頭痛、緊張型頭痛、
群発頭痛など種類によって仕組みが異なります。
また、ほかの病気によって起こる二次性頭痛もあるため、
症状に応じた判断が必要です。
Q. 片頭痛は首肩こりを治せば改善しますか?
片頭痛に首肩のつらさを伴う方はいますが、
片頭痛そのものを
首肩こりだけが原因と考えることはできません。
片頭痛として適切な診断・治療を受けることが大切です。
Q. 薬を使わずに頭痛を治すことはできますか?
頭痛の種類や頻度によって
薬物療法が重要な場合があります。
薬を避けること自体を目標にせず、
必要な治療と生活習慣の見直しなどを
組み合わせて考えましょう。
Q. 頭痛薬を飲み続けると悪くなりますか?
頭痛薬は適切に使用すれば重要な治療です。
ただし急性期薬を頻繁に使用することで、
薬剤の使用過多による頭痛が起こる場合があります。
使用日数が増えている場合は医師や薬剤師へご相談ください。
Q. 更年期になって頭痛が増えたのですが?
更年期のホルモン変動に伴って
片頭痛の状態が変化する方はいます。
ただし新しい頭痛をすべて更年期のせいとは考えず、
頭痛の特徴が変化した場合には医療機関でご相談ください。
Q. 鍼灸で片頭痛は治りますか?
鍼灸は片頭痛の予防的な方法の一つとして
研究されていますが、
すべての方の片頭痛が治るとは限りません。
必要な医療機関での治療と併用しながら
身体の状態に応じて施術します。
Q. 頭痛がある時に強く首を揉んでもいいですか?
頭痛の種類が分からない状態で
強い刺激を加える必要はありません。
特に突然起きた頭痛や
いつもと違う強い頭痛では、
まず医療機関での確認を優先してください。
まとめ|頭痛は種類を見分け、必要な医療と適切なケアを
頭痛には、
片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛と、
ほかの病気によって起こる二次性頭痛があります。
「頭痛=首肩こり」
「頭痛=血流が悪い」
「頭痛=ストレス」
と一つの原因だけで考えないことが大切です。
片頭痛では、
睡眠や月経などとの関係を確認し、
緊張型頭痛では
首肩の状態や日常生活なども含めて考えます。
更年期には頭痛の状態が変化する場合がありますが、
今までとは違う頭痛が現れた場合には
医療機関での評価も重要です。
また、
頭痛薬は必要な治療です。
薬を我慢するのではなく、
使用頻度が増えてきた場合には
適切な治療方法を医師と相談しましょう。
たかはし治療院では、
頭痛の状態を確認しながら、
YNSA・経絡治療・鍼灸・
あん摩マッサージ指圧などを
補完的な施術として組み合わせています。
頭痛の経過や医療機関での診断、
服用している薬、
首肩の状態などを確認しながら、
身体の状態に合わせて施術をご相談します。
たかはし治療院
院長 高橋道明




