肩こりと自律神経の関係|ストレスで首肩が固まる“体の仕組み”|大磯・平塚で鍼灸・YNSA・マッサージをお探しの方へ

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コラム

肩こりと自律神経は関係する?ストレス・睡眠との関係と対処法|大磯・平塚

「肩が重くて、いつも力が入っている感じがする」
「首が張って、頭痛まで出ることがある」
「仕事が忙しくなると肩こりが強くなる」
「マッサージをすると楽になるけれど、またつらくなる」
「眠りが浅い時ほど首肩がすっきりしない」

このような経験から、
「肩こりと自律神経には関係があるのでは?」
と考える方は多いと思います。

首肩こりには、
長時間同じ姿勢を続けること、
仕事や家事での身体の使い方、
活動量、
睡眠、
疲労、
精神的な緊張など、
さまざまな要素が関係することがあります。

そのため、
「肩こり=筋肉だけの問題」
とも、
「肩こり=自律神経の乱れ」
とも一律には言えません。

この記事では、
自律神経とは何か、
ストレスや睡眠と首肩のつらさにはどのような関係があるのか、
呼吸との関係、
自宅でできる対処法、
そして鍼灸を利用する場合の考え方について
分かりやすく解説します。

この記事で分かること

1.自律神経とは?

自律神経は、
心拍、血圧、発汗、体温調節、
消化など、
私たちが普段意識しなくても行われている
身体のさまざまな調節に関係しています。

大きく分けると、
交感神経と副交感神経
があります。

交感神経は、
活動時や緊張している場面などに重要な働きを持ちます。

副交感神経は、
休息時や消化などに重要な働きを持っています。

ただし、
交感神経は悪く、副交感神経は良い、
という関係ではありません。

どちらも身体に必要な神経です。

首肩のつらさには、身体の使い方や睡眠・疲労など複数の要素が関係することがあります(イメージ)

2.肩こりと自律神経は関係する?

肩こりの原因として
「自律神経の乱れ」という言葉を
よく目にするようになりました。

確かに、
精神的に緊張した場面で
肩に力が入ったり、
呼吸が速くなったり、
心拍が変化したりすることがあります。

また、
仕事や人間関係などによる負担が強い時期に
肩こりをいつも以上につらく感じる方もいます。

しかし、
肩こりがあるというだけで
「自律神経が乱れている」
「交感神経が優位になっている」
と診断することはできません。

「自律神経型肩こり」という正式な分類があるわけではありません

健康情報では、
「筋肉型肩こり」
「自律神経型肩こり」
などと分類されることがあります。

分かりやすく説明するための表現として使われることはありますが、
医学的に肩こりを
「自律神経型」と診断する一般的な分類があるわけではありません。

肩こりが長引いている場合には、
一つのタイプへ当てはめるより、
その方にどのような要素が重なっているのかを確認する方が重要です。

3.ストレスが強い時に肩へ力が入ることがあります

仕事に集中している時、
人前で緊張している時、
時間に追われている時などに、
無意識に肩をすくめていることがあります。

また、
歯を食いしばる、
顎に力を入れる、
腕や肩を固定したまま作業するといったこともあります。

こうした状態が長時間続けば、
首肩周囲の筋肉へ負担を感じる方もいます。

ストレスそのものが肩こりの唯一の原因ではありませんが、
身体へ力が入りやすくなる状況の一つ

として考えることはできます。

デスクワークでは「ストレス」と「姿勢」が同時に重なることも

例えば、
仕事が忙しい日に肩がつらくなった場合、
精神的な緊張だけが原因とは限りません。

忙しい日は同時に、
長時間パソコンの前に座っている、
休憩が少ない、
身体を動かしていない、
睡眠時間が短くなるなど、
複数の条件が重なることがあります。

そのため、
「ストレスだから自律神経」
という一つの説明だけで考えないこと

が大切です。

4.肩こりは「血流が悪くて疲労物質がたまる」から?

肩こりについては、
「筋肉が硬くなる」

「血流が悪くなる」

「疲労物質がたまる」

「さらに肩がこる」
という説明をよく見かけます。

筋肉の活動と局所の循環には関係があります。

しかし、
慢性的な肩こりを
「血流不足と疲労物質の蓄積」だけで説明することはできません。

温めて楽になる=原因が血流だった、とは限りません

入浴や蒸しタオルなどで首肩を温めると、
心地よく感じたり、
動かしやすく感じたりする方がいます。

ただし、
温めて楽になったことだけから
「肩こりの原因は血流だった」
と判断することはできません。

5.呼吸と首肩の筋肉にはどんな関係がある?

呼吸には、
横隔膜や肋骨周囲の筋肉だけでなく、
状況に応じて首周囲の筋肉も関係します。

斜角筋などは、
呼吸を補助する筋肉として働くことがあります。

また、
強く緊張している時に
呼吸が速くなったり、
浅く感じたりすることもあります。

そのため、
呼吸と首肩の状態を一緒に確認することには意味があります。

呼吸は肩こりを治すためというより、身体の緊張に気付くためのセルフケアとして活用できます(イメージ)

「呼吸するたびに肩が疲れて肩こりになる」とは限りません

元の記事では、
呼吸が浅くなると首肩の筋肉が代わりに働き、
「呼吸するたびに肩が疲れて肩こりが固定化する」
と説明していました。

首周囲の筋肉が呼吸補助筋として働くことはありますが、
慢性的な肩こりを呼吸だけで説明することはできません。

呼吸は、
肩こりの原因探しというより、
現在どの程度身体に力が入っているかを確認する
一つの手がかりとして考えるとよいでしょう。

6.睡眠不足・疲労と肩こり

肩こりが強い方の中には、
「寝ても疲れが取れない」
「眠りが浅い」
「夜中に何度も目が覚める」
というお悩みを持っている方もいます。

睡眠不足や疲労が続くことで、
痛みや不快感をいつも以上に強く感じることもあります。

一方、
肩や首がつらくて眠りにくいという
逆方向の関係もあります。

つまり、
「睡眠不足→自律神経が乱れる→肩こり」
という一直線の関係ではなく、
肩こりと睡眠が互いに影響し合う場合もある

と考える方が適切です。

7.肩こりと一緒に確認しておきたいこと

元の記事には
「自律神経型肩こりチェック」がありました。

しかし、
当てはまる項目が多いからといって、
自律神経が乱れていると判断することはできません。

ここでは、
現在の体調と生活を振り返るためのチェック
として使ってください。

  • 朝から首肩が重いことが多い
  • 長時間のデスクワークが続いている
  • マッサージ後も繰り返しつらくなる
  • 仕事や家庭で緊張する時間が長い
  • 食いしばり・噛みしめがある
  • 睡眠時間が不足している
  • 眠りが浅いと感じる
  • 疲労感が強い
  • 頭痛を伴うことがある
  • めまい・ふらつきを伴うことがある
  • 腕や手のしびれがある

特に、
しびれ・筋力低下・強い頭痛・めまいなどがある場合には、
「自律神経型肩こり」と自己判断しないこと

が重要です。

首肩こりだけでなく不眠・めまい・疲労感も気になる方へ

自律神経のお悩みに対する当院の考え方や施術については、
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8.肩こりが気になる時に自宅でできること

肩こりのセルフケアでは、
「自律神経の回復スイッチを入れよう」
と考えすぎる必要はありません。

同じ姿勢を続けない、
無理なく動かす、
休息を取る

という基本から始めてみましょう。

① 同じ姿勢を続けすぎない

「正しい姿勢」をずっと維持しようとするより、
一つの姿勢に長時間固定されないことが大切です。

仕事の合間に立つ、
少し歩く、
肩を回すなど、
気付いた時に姿勢を変えてみましょう。

② 肩をすくめて力を抜く

  1. 両肩を軽く耳に近づけるようにすくめます。
  2. 2〜3秒ほどそのままにします。
  3. 息を吐きながら肩の力を抜きます。
  4. 3〜5回程度繰り返します。

強く力を入れる必要はありません。

③ ゆっくり呼吸する

肩に力が入りやすい方は、
呼吸を使って力を抜く方法もあります。

  1. 楽な姿勢になります。
  2. 無理のない範囲で鼻から息を吸います。
  3. 吸う時より少し長めにゆっくり息を吐きます。
  4. 吐きながら肩の力を抜きます。
  5. 3〜5回程度繰り返します。

秒数にこだわる必要はありません。
深く呼吸しようとして苦しくなったり、
めまいが出たりする場合は中止してください。

④ 温めて心地よければ取り入れる

お風呂や蒸しタオルなどで
首肩を温めると心地よい方もいます。

ただし、
温めれば必ず肩こりの血流が改善し、
原因が解消するというものではありません。

心地よいセルフケアとして利用しましょう。

⑤ 強いストレッチをしない

肩がつらいと、
強く伸ばした方が効きそうに感じることがあります。

しかし、
痛みを我慢するほど伸ばす必要はありません。

気持ちよく動かせる範囲で十分です。
腕のしびれや痛みが強くなる場合には中止してください。

9.肩こりと思っていても医療機関へ相談した方がよい症状

首肩のつらさには、
頸椎や神経など別の問題が関係している場合もあります。

特に次のような場合には、
セルフケアやマッサージだけで様子をみないことが大切です。

早めに医療機関へ相談したい症状
  • 手や腕のしびれが強くなっている
  • 握力が落ちた、物を落とすことが増えた
  • 腕や手の筋力低下が進んでいる
  • 突然これまでにない強い頭痛が起こった
  • 顔や手足のしびれが急に出た
  • ろれつが回りにくい
  • 強いめまいで歩きにくい
  • 胸の痛みや強い息苦しさを伴う
  • 発熱と強い首の痛みがある
  • 原因の分からない体重減少がある
  • 交通事故や転倒後から強く痛む
  • 安静にしていても強い痛みが続く

こうした症状がある場合には、
「自律神経の肩こりだろう」と決めつけないでください。

10.肩こりに鍼灸・マッサージを利用する場合

肩こりで鍼灸やあん摩マッサージ指圧を利用する方もいます。

たかはし治療院では、
肩がこっているからといって、
最初から肩だけを施術するとは限りません。

肩こりで確認する主なポイント
  • いつから首肩がつらいか
  • どの部分がつらいか
  • 首の動き
  • 肩・腕の動き
  • 手や腕のしびれ・筋力低下の有無
  • 頭痛・めまいなどを伴うか
  • 仕事や日常生活での身体の使い方
  • 睡眠や疲労の状態
  • 医療機関での診断内容

そのうえで、
身体の状態に応じて
鍼灸・経絡治療・YNSA・
あん摩マッサージ指圧などを組み合わせます。

肩こりでは、つらい場所だけでなく身体の状態を確認しながら施術方法を考えます(イメージ)

鍼灸で「自律神経を正常にする」という治療ではありません

鍼刺激と自律神経系の反応については、
基礎研究や臨床研究が行われています。

ただし、
鍼をすれば交感神経から副交感神経へ切り替わり、
自律神経が正常になって肩こりが治る、
という単純な仕組みではありません。

当院では、
「自律神経を治す」のではなく、
現在困っている症状と身体の状態を確認しながら
施術を組み立てること

を基本にしています。

鍼灸・経絡治療について詳しく知りたい方へ

たかはし治療院で行っている鍼灸・経絡治療については、
こちらで詳しくご紹介しています。


鍼灸・経絡治療について詳しく見る →

肩こりと自律神経についてよくあるご質問

Q. 肩こりは自律神経が乱れているから起こるのですか?

肩こりだけから自律神経が乱れていると判断することはできません。
ストレスや睡眠不足が強い時に首肩のつらさを感じる方はいますが、
長時間同じ姿勢を続けることや身体の使い方など、
さまざまな要素が関係します。

Q. 「自律神経型肩こり」はありますか?

一般向けの説明として使われることはありますが、
医学的に確立した肩こりの診断分類として
「自律神経型肩こり」があるわけではありません。

Q. マッサージをしてもすぐ戻るのは根本原因が残っているからですか?

必ずしもそうとは限りません。
デスクワークなど同じ負担が続いていれば、
施術後に再びつらくなることがあります。
一つの「根本原因」を決めるより、
複数の要素を確認することが大切です。

Q. ストレスが強いと肩こりになりますか?

精神的に緊張している時に肩へ力が入ったり、
食いしばりが強くなったりする方はいます。
ただし、ストレスだけが肩こりの原因とは限りません。

Q. 呼吸を整えれば肩こりは治りますか?

呼吸法だけで肩こりが治るとは言えません。
ただし、肩に力が入りやすい方が
ゆっくり呼吸しながら身体の緊張に気付くことは、
セルフケアの一つとして利用できます。

Q. 温めれば血流が良くなって肩こりは治りますか?

温めると心地よく感じたり、
動かしやすく感じたりする方はいます。
しかし、すべての肩こりが血流不足によって起こるわけではなく、
温めれば根本的に治るというものでもありません。

Q. 自律神経を整えれば肩こりは改善しますか?

「自律神経を整える」という言葉だけで
肩こりの変化を予測することはできません。
睡眠、ストレス、身体の使い方など、
その方に関係している要素を一つずつ確認することが大切です。

まとめ|肩こりを何でも「自律神経」で説明しない

ストレスが強い時や、
睡眠不足・疲労が続いている時に、
首肩のつらさを強く感じる方はいます。

また、
緊張している時に肩へ力が入る、
食いしばる、
呼吸が速くなるといった身体の変化が起こることもあります。

そのため、
自律神経やストレスという視点を
肩こりについて考える材料の一つにすることはできます。

しかし、
肩こり=交感神経優位、
血流低下、
浅い呼吸、
自律神経型という一つの流れに
すべてを当てはめる必要はありません。

長時間同じ姿勢を続けること、
身体の使い方、
睡眠、
疲労、
精神的な緊張など、
複数の要素を確認していきましょう。

たかはし治療院でも、
肩だけを見るのではなく、
首・肩・腕の動き、
しびれ、
頭痛やめまい、
睡眠や疲労なども確認しながら、
状態に合わせて施術を考えています。

慢性的な首こり・肩こりでお悩みの方へ

肩だけを追いかけるのではなく、
首・肩・腕の動きやしびれの有無、
睡眠・疲労なども確認しながら、
一人ひとりの状態に合わせて施術を行います。


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院長 高橋道明