コラム
酸化とは
酸化とは
酸化とは、物質が酸素と結びついて起こる化学反応のことをいいます。りんごやバナナを切ったまま放置しておくと茶色くなったりしますが、これも酸化したことが原因です。また、鉄がサビついてボロボロになったりするのも、酸化です。
これと同じことが、身体のなかでも起こっています。老化現象として、身体の中がサビついたりすることが原因で、いろいろな症状、病気になったりします。
例えば、脳の細胞が酸化してサビつけば脳の機能が衰えて、認知症を引き起こしたりします。骨がサビつけば血管がサビつけば血管が固くもろくなり、いわゆる動脈硬化を起こすようになります。動脈硬化が進むと、血圧があがったり、固くなった血管がはがれて心臓に流れていけば心筋梗塞を、脳に流れていけば脳梗塞を起こし、また弾力性がなくなった血管は破れやすく脳出血を起こす危険もあります。
また骨も一緒で、骨を作っている組織がサビつけば、骨がもろくなって骨折しやすくなったり、骨折をしてしまうと寝たきりになる可能性があります。
このように、体の酸化は全身のあらゆるところで起こるため、たくさん病気や症状の原因になっています。
したがって、老化とは体をサビつかせることと言い換えられるといってもいいでしょう。
活性酸素とは
活性酸素の悪いところ
活性酸素は生体を傷つけ、組織を破壊し、その機能を失わせるほど酸化力が強く、毒性が強い酸素として知られています。
体内で過剰になった活性酸素は、強力な酸化力で体の至る所で細胞を攻撃します。その一つは、遺伝子を傷つけて発癌の作用があります。もう一つは、生活習慣病を誘発したり、老化を促進することです。
活性酸素の良いところ
けれども、悪いことばかりではなく、細菌やウイルスなどを殺す役割も活性酸素です。細菌などをやっつけるのは白血球という免疫細胞ですが、細菌を白血球の中に取り込んで殺すときに大量の酸素を消費して活性酸素を作り出し、その強い毒性で破壊しています。
このように、適量であれば健康維持に役立ちますが多くなりすぎると、健康な細胞を破壊してしまうのが活性酸素なのです。
具体的な活性酸素の対策は次回おとどけします。