鍼って効くの??|大磯・平塚で鍼灸・YNSA・マッサージをお探しの方へ

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コラム

鍼灸はなぜ痛みに使われる?研究でわかっている作用と治療の考え方|大磯・平塚

「鍼灸はどうして肩こりや腰痛に使われるの?」
「鍼を刺すことで、身体の中では何が起こっているの?」
「WHOが鍼灸を認めていると聞いたけれど、本当なの?」

鍼灸に興味はあっても、
なぜ身体に鍼をすることで痛みなどに変化が起こるのか、
疑問に感じている方は多いのではないでしょうか。

鍼灸は長い歴史を持つ施術方法ですが、
現在では伝統的な東洋医学の考え方だけでなく、
痛みの感じ方や神経系への作用などについて
さまざまな研究が行われています。

一方で、
「鍼灸はどんな病気でも治せる」
「免疫力を高めれば病気が治る」
「WHOが多数の疾患への効果を保証している」
というものではありません。

この記事では、
鍼灸について現在どのように考えられているのか、
痛みに対してどのような仕組みが研究されているのか、
そして、たかはし治療院ではどのように施術を行っているのかを
分かりやすくご紹介します。

この記事で分かること

WHOは鍼灸の「適応疾患」を認定している?

以前の鍼灸院のホームページでは、
「WHO(世界保健機関)が鍼灸の適応疾患を認めています」
という表現をよく目にしました。

WHOは過去に、
鍼灸に関する臨床研究を整理した報告などを公表しています。

しかし、
そこに疾患名が掲載されていることと、
「WHOがその病気に対する鍼灸の有効性を
公式に保証している」ことは同じではありません。

鍼灸については、
対象となる症状や病気によって
研究の数や研究結果の確かさも異なります。

そのため当院では、
「WHO認定だから効く」という説明ではなく、
現在の症状、医療機関での診断、
鍼灸に関する研究などを踏まえて施術を考える

ことを大切にしています。

鍼灸の効果について研究は行われている?

鍼灸については、
さまざまな症状を対象に臨床研究が行われています。

特に、
腰痛、首の痛み、
変形性膝関節症に伴う痛みなど、
痛みに関連する分野では多くの研究があります。

首肩の痛みについても、
鍼治療後の痛みや身体機能の変化を調べた
比較試験などが行われています。

ただし、
研究によって施術方法、
使用する経穴、
施術回数、
比較対象などが異なります。

「研究がある=すべての人に必ず効く」
という意味ではありません。

症状や身体の状態によって結果には個人差があります。

身体の状態に合わせて背部へ鍼を行う施術

症状や身体の状態を確認しながら、必要な部位へ鍼を行います(施術イメージ)

鍼灸はなぜ痛みに使われるのか?

鍼灸が痛みに対してどのように作用するのかについては、
一つの仕組みだけですべて説明できるわけではありません。

現在では、
鍼による刺激が末梢神経から中枢神経へ伝わる過程や、
脳・脊髄での痛みの調節など、
さまざまな仕組みが研究されています。

その中の一つとして知られているのが、
内因性オピオイドなど、
身体にもともと備わっている痛みの調節に関わる物質

です。

内因性オピオイドとは?

人の身体には、
痛みの感じ方を調節する仕組みがあります。

その一部に、
エンドルフィンなどの
内因性オピオイドと呼ばれる物質があります。

鍼刺激とこうした痛みの調節機構との関連については、
基礎研究などで研究されてきました。

ただし、
以前の説明でよく使われたような
「鍼をするとモルヒネのようなホルモンが出て、
痛みの神経を完全にブロックする」

という単純な仕組みではありません。

「痛みが軽くなった」と「原因が治った」は違います

施術後に、
「腰が動かしやすくなった」
「肩が軽く感じる」
「痛みが少し減った」
と感じる方もいます。

こうした変化は、
施術の経過を見るうえで参考になります。

しかし、
痛みが軽減したことと、
椎間板ヘルニアや変形性関節症などの構造的な問題そのものが
治ったことは同じではありません。

鍼刺激と筋肉の緊張について

肩こりや腰痛では、
筋肉に張りや圧痛を感じる方もいます。

鍼治療では、
症状や身体の状態に応じて、
緊張している筋肉などへ鍼を行うことがあります。

施術部位周囲では、
局所的な循環などに変化が起こることも研究されています。

ただし、
「血流が良くなることで、
筋肉にたまった疲労物質や老廃物が流れて治る」
という説明は正確ではありません。

筋肉を強く刺激すればよいわけではありません

鍼は、
深く刺せば刺すほど、
強く刺激すればするほど
効果が高いというものではありません。

症状、
年齢、
体格、
鍼への反応などを考慮しながら、
刺激量を調整する必要があります。

当院でも、
その日の身体の状態を確認しながら
鍼の深さや刺激量を考えています。

身体の状態に合わせて手足などへ鍼を行う施術

鍼灸では症状のある場所だけでなく、身体の状態によって手足などの経穴を使用することもあります(施術イメージ)

鍼灸と自律神経・内臓の働きについて

鍼灸について、
「自律神経を整える」
「内臓の働きを良くする」
という説明を目にすることがあります。

身体の皮膚や筋肉などへの刺激が、
神経系を通じて身体のさまざまな反応と関連することについては、
基礎研究が行われています。

その一つとして、
体性-自律神経反射などの仕組みが
研究されています。

「内臓機能を改善する」と一律には言えません

鍼刺激と自律神経系の反応について研究があるからといって、
どのような内臓疾患でも
鍼によって機能が改善するという意味ではありません。

胃腸症状、動悸、
めまいなどがある場合には、
まずそれぞれの症状について
必要な医療機関での評価が大切です。

鍼灸は必要な医療を置き換えるものではなく、
身体の状態に応じて取り入れる施術方法の一つ

と考えています。

「免疫力を高めて病気を治す」という説明について

以前の記事では、
「鍼灸によって免疫力を高め、
自然治癒力を引き出して病気を治す」
と説明していました。

しかし、
「免疫力」という言葉だけで
身体の状態を単純に説明することはできません。

免疫系は非常に複雑で、
単純に「高ければ高いほど健康」
というものでもありません。

そのため当院では、
鍼灸で免疫力を高めれば病気が治る、
という説明は行っていません。

たかはし治療院では身体全体を確認して鍼灸を行います

たかはし治療院では、
痛い場所だけを見て
全員に同じ鍼を行うわけではありません。

まず、
症状がいつからあるのか、
どのような動作でつらいのか、
医療機関でどのような検査や診断を受けているのかなどを
確認します。

そのうえで、
経絡治療・YNSA・身体への鍼・
あん摩マッサージ指圧などを
状態に応じて組み合わせています。

経絡治療

経絡治療は、
東洋医学の考え方に基づく鍼灸治療です。

東洋医学では、
「経絡」「気」「血」などの概念を使って
身体の状態を考えてきました。

これらは現代医学の神経や血管と
そのまま同じものではありません。

当院では脈や腹部なども確認し、
東洋医学的にその日の身体の状態を整理したうえで、
使用する経絡や経穴を決めています。


鍼灸・経絡治療について詳しく見る →

YNSA(山元式新頭鍼療法)

身体の状態によっては、
YNSAを組み合わせることもあります。

YNSAは、
Yamamoto New Scalp Acupunctureの略で、
山元敏勝医師によって考案された頭皮への鍼療法です。

施術前に身体の反応や動きを確認し、
必要な頭皮のポイントへ鍼を行います。

施術後にも同じ動作などを確認し、
その時点で患者さん自身が感じる変化も
施術を考える材料にしています。

身体の状態に合わせて行う頭部への鍼施術

身体の状態によっては、YNSAなど頭部への鍼施術を組み合わせることがあります(施術イメージ)


YNSAについて詳しく見る →

鍼灸治療の安全性と注意点

鍼灸は比較的身体への負担が小さい施術方法ですが、
まったくリスクがないわけではありません。

鍼施術後にみられることがある反応
  • 刺した場所の軽い痛み
  • 少量の出血
  • 皮下出血・青あざ
  • 一時的なだるさ
  • 眠気などを感じる場合

また、
部位や刺鍼方法によっては
まれに重い有害事象が起こる可能性もあります。

そのため、
国家資格を持つ施術者が、
身体の構造を理解したうえで適切な方法で施術すること

が重要です。

医療機関での診察を優先した方がよい場合

鍼灸を希望されていても、
症状によっては
まず医療機関での評価が必要です。

  • 突然これまでにない強い痛みが起きた
  • 手足の筋力低下が進んでいる
  • ろれつが回りにくいなどの神経症状がある
  • 胸痛や強い息苦しさがある
  • 発熱を伴う強い痛みがある
  • 転倒や事故後に強い痛みが続いている
  • 原因不明の体重減少などを伴う

必要な医療機関での診察と鍼灸を
適切に使い分けることが大切です。

鍼灸治療についてよくあるご質問

Q. WHOが認めている病気なら鍼灸で治りますか?

WHOが過去に鍼灸研究をまとめた報告を公表していることと、
特定の病気が鍼灸で治ることをWHOが保証していることは同じではありません。
疾患ごとに研究結果やエビデンスの確かさは異なります。

Q. 鍼灸は免疫力を上げますか?

鍼刺激と免疫系との関係について研究はありますが、
「鍼灸をすれば免疫力が上がり病気が治る」
と一律に断定することはできません。

Q. 鍼をすると血流が良くなりますか?

施術部位周囲の循環に変化がみられることはあります。
ただし、
「血流を良くして老廃物を流せばすべての痛みが治る」
という仕組みではありません。

Q. 鍼灸は自然治癒力を高めますか?

「自然治癒力」は幅広い意味で使われる言葉です。
当院では、
鍼灸によって病気を治す力そのものが高まると
一律に説明することはしていません。

Q. 一回の鍼で痛みは治りますか?

施術後に痛みや動きの変化を感じる方はいますが、
一回で原因そのものが治ったとは限りません。
症状の期間や原因によって経過は異なります。

Q. 病院と鍼灸を併用できますか?

医療機関で治療中でも、
状態に応じて鍼灸を併用することがあります。
診断内容や服用中の薬などを初回にお知らせください。
処方薬を鍼灸のために自己判断で中止・変更する必要はありません。

まとめ|鍼灸は身体の反応を利用する施術ですが万能ではありません

鍼灸については、
痛みの調節、
神経系の反応、
局所的な身体反応など
さまざまな仕組みが研究されています。

腰痛や首の痛みなど、
痛みに関連する分野を中心に
多くの臨床研究も行われています。

しかし、
「WHOが認定しているから効く」
「自然治癒力を高めれば病気が治る」
「免疫力を高める万能治療」
という説明は適切ではありません。

大切なのは、
現在の症状や医療機関での診断内容を確認し、
鍼灸が適した状況なのかを考えることです。

たかはし治療院では、
経絡治療・YNSA・身体への鍼・
あん摩マッサージ指圧などを、
その日の身体の状態に合わせて組み合わせています。

鍼灸治療について相談してみたい方へ

症状の経過や医療機関での診断内容、
身体の状態を確認しながら、
その日に合わせて施術内容を考えます。


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たかはし治療院
院長 高橋道明