唾液の重要性|大磯・平塚で鍼灸・YNSA・マッサージをお探しの方へ

TEL:0463-61-8122

診療時間9:00~23:00 日曜・祝日休み

ネット予約をする
友だち追加

お問い合わせする >

コラム

唾液にはどんな働きがある?口の乾燥・むし歯との関係と唾液を保つ方法

「最近、口の中が乾きやすい」
「水を飲んでも、すぐ口が乾く」
「以前より食べ物を飲み込みにくくなった気がする」

普段ほとんど意識することのない「唾液」ですが、
実は口の健康を保つためにとても重要な役割を持っています。

唾液は単に口の中を濡らしているだけではありません。

食べ物を飲み込みやすくする、
歯を守る、
口の中を洗い流す、
食べ物の消化を助けるなど、
さまざまな働きをしています。

この記事では、
唾液にはどのような働きがあるのか、
唾液が少なくなると何が起こるのか、
そして口の乾燥が気になる時にできること

を詳しく解説します。

この記事で分かること

1.唾液はなぜ大切なの?

唾液は、
口の中にある唾液腺から分泌される液体です。

主な唾液腺には、
耳の近くにある耳下腺、
あごの下にある顎下腺、
舌の下にある舌下腺などがあります。

これらの唾液腺から分泌された唾液は、
口の中を潤すだけでなく、
食事・会話・飲み込み・歯の健康などにも関係しています。

唾液は、口腔内を健康に保つための
重要な防御機能の一つ
と考えることができます。

身体の不調や日常生活について相談するカウンセリングの様子

口の乾燥が続く場合には、症状だけでなく服薬や体調なども確認することが大切です(イメージ)

2.唾液の主な働き

唾液には、
口の中を快適にするだけではなく
複数の重要な働きがあります。

① 口の粘膜を潤し、保護する

口の中の粘膜は非常にデリケートです。

唾液によって口腔内が潤うことで、
舌や頬、歯などが動く際の摩擦を少なくし、
食事や会話をしやすくします。

唾液が少なくなると、
口の中がヒリヒリする、
舌が痛い、
食べ物が飲み込みにくいなどの症状が出ることがあります。

② 食べ物を飲み込みやすくする

食べ物は、
口の中で噛むだけでは
うまく飲み込むことができません。

唾液と混ざることで食べ物がまとまり、
舌を使って喉へ送り込みやすくなります。

そのため、
唾液が少ない方では
乾いたパンやクッキーなどが
食べにくくなることがあります。

③ 口の中を洗い流す自浄作用

唾液には、
食べかすや口の中のさまざまな物質を
洗い流す働きがあります。

この自浄作用も、
口腔環境を維持するうえで重要です。

唾液量が少なくなると、
口の中に汚れが残りやすくなることがあります。

④ 酸を中和する緩衝作用

食事をすると、
口の中の環境は酸性に傾くことがあります。

唾液には、
この酸性に傾いた状態を中和する
緩衝作用があります。

この働きは、
歯の表面を酸による影響から守るためにも重要です。

⑤ 歯の再石灰化を助ける

歯の表面では、
食事などによってミネラルが失われる
「脱灰」と、
再びミネラルを取り込む
「再石灰化」が繰り返されています。

唾液にはカルシウムやリン酸などが含まれており、
歯の再石灰化を支える役割があります。

そのため、
唾液はむし歯から歯を守る仕組みの一つ
でもあります。

⑥ 口腔内の微生物に関わる働き

唾液には、
リゾチームなど
口腔内の微生物との関係が研究されている
さまざまな成分が含まれています。

ただし、
唾液があれば感染症を防げる、
唾液を増やせば免疫力が上がる
という単純な仕組みではありません。

唾液は、
口腔内の環境を保つための
複数の防御機能に関わっていると考えましょう。

⑦ 食べ物の消化を助ける

唾液には
アミラーゼという消化酵素が含まれています。

アミラーゼは、
でんぷんなどの炭水化物の消化を
口の中から始める働きがあります。

食べ物をよく噛み、
唾液と十分に混ぜることは、
食べ物を飲み込みやすくする点でも大切です。

⑧ 味を感じるためにも必要

食べ物の味を感じるためには、
食べ物に含まれる成分が唾液に溶け、
味蕾へ届くことも重要です。

口が強く乾燥していると、
味を感じにくくなる方もいます。

⑨ 口の粘膜の健康維持にも関係しています

以前の記事では、
唾液に含まれる成分によって
「口の傷を修復する」と説明していました。

唾液には、
さまざまなタンパク質や成長因子などが含まれ、
口腔粘膜の環境や修復過程との関係が研究されています。

ただし、
唾液だけで傷が治るという意味ではありません。
治りにくい口内炎や傷がある場合には、
歯科や医療機関で確認しましょう。

3.唾液が少なくなるとどうなる?

唾液の分泌量が減ったり、
口の中の乾燥を強く感じたりする状態を
一般的に「口腔乾燥」「ドライマウス」などと呼ぶことがあります。

口の乾燥が続くと、
単に「喉が渇く」というだけではなく、
口腔内にさまざまな変化が起こることがあります。

口腔乾燥でみられることがある症状
  • 口の中がネバネバする
  • 口や舌が乾く
  • 口の中がヒリヒリする
  • 乾いた物を食べにくい
  • 食べ物を飲み込みにくい
  • 話しにくい
  • 口臭が気になる
  • むし歯になりやすくなる
  • 口腔内の感染症が起こりやすくなる場合がある

特に高齢の方では、
飲み込みにくさや食事量の低下につながる場合もあるため、
「年齢だから仕方がない」と放置しないことが大切です。

4.口が乾く原因は「水分不足」だけではありません

口が乾くと、
「水を飲んでいないからだろう」
と思う方も多いでしょう。

脱水によって口が乾くことはありますが、
口腔乾燥にはさまざまな原因があります。

口の乾燥で考えられる主な背景
  • 水分不足・脱水
  • 薬の影響
  • 口呼吸
  • 加齢に伴う変化
  • 強い緊張や不安などで一時的に乾く
  • 唾液腺の病気
  • シェーグレン症候群などの病気
  • 糖尿病などの病気に伴う場合
  • 頭頸部への放射線治療後など

長く続く口の乾燥は、
単なる水分不足と決めつけないこと
が大切です。

薬の影響で口が乾くことがあります

薬の種類によっては、
副作用として口の乾燥が起こることがあります。

複数の薬を服用している方では、
薬が関係していないか確認することも重要です。

ただし、
口が乾くからといって
処方薬を自己判断で中止しないでください。

気になる場合には医師や薬剤師へ相談しましょう。

身体全体の状態や日常生活を確認する様子

口の乾燥も、服薬や生活習慣、身体の状態など複数の面から考えることが大切です(イメージ)

5.唾液を保つために日常生活でできること

口の乾燥が軽い場合には、
日常生活の中でできることもあります。

ただし、
強い口腔乾燥が続く場合には
セルフケアだけで対応せず、
歯科や医療機関へ相談してください。

① こまめに水分を補給する

脱水状態になると、
口の乾燥を感じやすくなります。

そのため、
特別な制限を受けていない方は、
日常生活で適度な水分補給を心がけましょう。

ただし、
水をたくさん飲めば唾液腺の機能そのものが
必ず高まるという意味ではありません。

② よく噛んで食べる

食べ物を噛む刺激は、
食事中の唾液分泌に関係します。

急いで飲み込まず、
無理のない範囲でよく噛んで食べることを意識してみましょう。

③ 唾液腺マッサージ

耳下腺や顎下腺などの周囲を
やさしく刺激する方法が、
口腔ケアの一つとして行われることがあります。

強く押したり、
痛みを我慢して揉んだりする必要はありません。

唾液腺周囲に腫れや強い痛みがある場合には、
マッサージせず医療機関へ相談してください。

④ 無糖ガムなどを利用する方法も

噛む刺激によって
唾液が出やすくなる方もいます。

歯の健康を考える場合には、
糖分の多い飴を頻繁になめるより、
無糖のガムなどを選ぶ方法もあります。

⑤ 酸っぱい物の摂りすぎには注意

酸味のある食べ物を口にすると
一時的に唾液が増えることがあります。

しかし、
「唾液を出すために酸っぱい物を頻繁に食べる」
ことはおすすめできません。

酸性の飲食物を頻繁に摂取すると、
歯の表面に影響する場合があるためです。

⑥ 口呼吸が続いていないか確認する

鼻づまりなどによって
口呼吸が続くと、
口の中が乾燥しやすくなります。

鼻づまりが長く続いている場合には、
耳鼻咽喉科で原因を確認することも大切です。

⑦ 睡眠・ストレスも含めて生活を見直す

強く緊張した時に
「口がカラカラになった」という経験がある方もいるでしょう。

緊張やストレスによって、
一時的に口の乾燥を感じることがあります。

ただし、
「自律神経を整えればドライマウスが治る」
と一律に考えることはできません。

長く続く場合には原因の確認が必要です。

6.口の乾燥で歯科・医療機関へ相談した方がよい場合

一時的に口が乾くことは珍しくありません。

一方で、
次のような状態が続く場合には
セルフケアだけで済ませず相談しましょう。

  • 口の乾燥が長期間続いている
  • 食事を飲み込みにくい
  • 話しにくいほど口が乾燥する
  • むし歯が急に増えた
  • 口内炎や口腔内の炎症を繰り返す
  • 唾液腺周囲に腫れや痛みがある
  • 口だけでなく目の強い乾燥もある
  • 薬を飲み始めてから強い口腔乾燥が出た
  • 食事量や体重に影響している

歯科・口腔外科だけでなく、
原因によっては内科などでの確認が必要になる場合もあります。

口の乾燥と鍼灸について

口の乾燥や唾液について
鍼灸を希望される方もいます。

しかし、
口腔乾燥には薬の影響や病気など
さまざまな原因があります。

そのため、
「鍼で自律神経を整えれば唾液が増える」
「鍼灸でドライマウスを治せる」
と一律に説明することはできません。

口の乾燥が続く場合には、
まず原因について必要な医療機関で確認することを大切にしてください。

唾液・口の乾燥についてよくあるご質問

Q. 水をたくさん飲めば唾液は増えますか?

脱水による口の乾燥を防ぐためには
適切な水分補給が大切です。
ただし、水を大量に飲めば唾液腺の分泌機能そのものが
必ず高まるわけではありません。

Q. 唾液が少ないとむし歯になりやすいですか?

唾液には自浄作用、緩衝作用、
再石灰化を支える働きなどがあるため、
唾液が少ない状態が続くと
むし歯のリスクが高くなることがあります。

Q. 唾液腺マッサージは効果がありますか?

唾液腺周囲をやさしく刺激する方法が
口腔ケアとして使われることがあります。
ただし、原因によって効果は異なります。
腫れや痛みがある場合には自己流で揉まず、
医療機関へ相談してください。

Q. 酸っぱい物を食べれば唾液が出ますか?

酸味によって一時的に唾液分泌が増えることはあります。
ただし、酸性食品や飲料を頻繁に摂ると
歯に影響することもあるため、
唾液を出す目的で習慣的に摂ることはおすすめしません。

Q. ストレスで口が乾くことはありますか?

強い緊張や不安などで
一時的に口の乾燥を感じることはあります。
しかし長期間続く口腔乾燥を
ストレスだけの問題と判断しないことが大切です。

Q. 口の乾燥は年齢のせいですか?

年齢とともに口腔環境が変化することはありますが、
薬や病気などが関係する場合もあります。
強い乾燥が続く場合には
「年齢だから」と決めつけず相談しましょう。

まとめ|唾液は歯・粘膜・食事を支える大切な存在

唾液は、
口の中を潤すだけの液体ではありません。

粘膜の保護、
食べ物の飲み込み、
口腔内の自浄、
酸の中和、
歯の再石灰化、
消化など、
さまざまな働きがあります。

そのため、
唾液が少ない状態が続くと、
むし歯や口腔内の不快感、
食べにくさなどにつながることがあります。

一方で、
口の乾燥には脱水だけでなく、
薬や病気などさまざまな原因があります。

日常生活では、
適切な水分補給、
よく噛んで食べること、
無糖ガムなどを利用すること、
口呼吸を見直すことなどが
口腔環境を保つための一つの方法になります。

症状が長期間続く場合には、
自己流のケアだけで済ませず、
歯科や医療機関で原因を確認しましょう。

身体の不調について鍼灸・マッサージを相談したい方へ

現在のお悩みや医療機関での診断内容、
身体の状態を確認しながら、
その日の状態に合わせた施術を行います。


オンライン予約はこちら


LINEからお問い合わせ

たかはし治療院
院長 高橋道明